中野敦之 師・唐十郎氏からの継承公演に意気込み「金字塔だと思って挑んだ」

 第30回特別公演 延長戦「唐版 風の又三郎」の舞台稽古を行った(左から)丸山正吾、鳳恵弥、中野敦之、禿恵、米澤剛志
 第30回特別公演 延長戦「唐版 風の又三郎」の演出を務めた中野敦之
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 劇作家で演出家の唐十郎氏(81)に師事する演出家の中野敦之(40)が代表を務める「劇団唐ゼミ☆」が11日、東京・浅草花やしき裏特設テント劇場で、第30回特別公演 延長戦「唐版 風の又三郎」(12日~17日、同所)の初日を前に舞台稽古を行った。

 本公演は昨年11月、劇団創立15周年公演と題し上演されるとチケットが完売するなどし、話題に。今回は、唐十郎氏から演出を務めた中野への本格的な継承公演で、60年代に唐十郎氏らと共に「状況劇場」で活動し“アングラの女王”と呼ばれ、今年6月に死去した女優の李麗仙さんの追悼公演となる。

 唐十郎から「中野が演出をすることで、台本に隠されていた新しい部分に気付かされる」と絶賛された中野。唐十郎氏の最高傑作と呼び声高い本公演に向け「金字塔だと思って挑みました。李さんは丹念に緻密に芝居を作っていく。それと唐さんの暴れっぷりの両方を受け継いでいけたら」と継承者としての決意を示した。

 来年からは、文化庁の海外研修制度により演劇の本場ロンドンへと旅立つ。「唐十郎のパワーがどこまで海外に通用するか、しのぎを削れるか楽しみ。唐十郎世界進出への礎になりたいですね」と力強く意気込んだ。

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